減塩のコツ:塩分を身体から排出する【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

師走も半ばとなりました。年末年始は外食や宴会の機会も増え、塩分の摂取が多くなりがちです。そこで、今回は「塩分を身体から排出する」ことに注目してみましょう。積極的に摂りたい栄養素はカリウムです。カリウムは余分な塩分の尿中への排出を促し、血圧を下げる働きがあります。

野菜の画像

カリウムを多く含む食材は、野菜、キノコ類、海藻、大豆製品、果物です。今の季節では、ほうれん草や春菊などの青菜、カボチャ、サツマイモなどのイモ類、あるいはリンゴや柿がおすすめです。カリウムは水に溶けやすいので、野菜は茹でるのではなく蒸して食べると良いでしょう。冬野菜の甘みが感じられ、少しの調味料で美味しく食べられます。また、鍋や汁物は塩分控えめに仕上げ、薬味を効果的に利用して汁ごといただきましょう。手軽に野菜ジュースや豆乳も利用できます。なお、腎臓が悪い方はカリウムの摂りすぎには注意が必要です。年の瀬も無理なく減塩を実践して、新しい年を元気に迎えましょう。

田中惠子 教授・博士(薬学)/京都文教短期大学

※HEALATHOの減塩事業は、京都文教短期大学様との協働事業です。