栄養成分表示の活用を【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

田中惠子 教授/京都文教短期大学 食物栄養学科

ほとんどの日本人は食塩を取り過ぎている

食塩の取り過ぎは、高血圧の発症、心臓病や脳卒中、腎臓病などの要因となり、健康寿命を縮めることにつながります。

現在、国が示している食塩の一日の目標量は、成人男性で7.5グラム未満、成人女性で6.5グラム未満です。

一方、2018年度の国民健康・栄養調査によると、男性で平均11.0グラム、女性で9.3グラムを摂取しており、目標量を大きく上回っています。健康のため、ほとんどの日本人は減塩が必要です。高血圧症などの基礎疾患を持っている人だけの課題ではありません。

 

栄養成分表示の「食塩相当量」に注目!

減塩の第一歩は、どの食品に、どれだけの食塩が含まれるかを知ることです。それには、栄養成分表示を活用することが大事です。

今年4月から、食塩相当量の表示義務が完全施行となりました。加工食品や調理済み食品に含まれる食塩の量は、表示を見ればわかります。

例えば、市販のおにぎりには、とり五目のように1個で1.8グラムの食塩を含むものがあります(上図参照)。2個食べてしまうと、それだけで一日の目標量の約半分を摂ってしまいます。しかし表示を見ることで食塩の多さに気付き、減塩への意識を持つことができます。

※以前は、栄養成分表示には「ナトリウム」として表示されていましたが、現在は、高血圧予防のために減塩を推奨する観点から、食塩摂取量の目標と比較しやすいよう、食塩相当量で表示されています。食品を購入する際、ぜひチェックしてみてください。

 

栄養成分表示を見る習慣を!

今日からぜひ、栄養成分表示を見ることを習慣にしましょう。

食品の選び方や量を工夫して、どれだけ減塩できたかを把握することにチャレンジしてください。

健康寿命を延ばすために、とても効果的です。ちょっとした工夫で、おいしく減塩することもできます。

 

(こちらの記事は広報じょうよう令和2年9月15日号に掲載された内容です。)