コロナ時代も健康に過ごすために【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

田中惠子 教授/京都文教短期大学 食物栄養学科

新型コロナウイルス感染症が大きな社会問題になってから早1年。感染による肺炎などの直接的な脅威や、三密を避けるなどの対処法は広く知られるようになりました。しかし、この感染症が私たちの健康を間接的に脅かしていることにも意識を向ける必要があります。感染予防のために外出を控えている方も多いことでしょう。在宅の時間が長くなると、身体を動かす機会が減り、ストレスが増大、食生活ではラーメンやレトルト食品などの保存性が高く、塩分や脂質が多い食品の利用が多くなりがちです。このような生活の変化は、体重の増加や血圧の上昇を引きおこし、脳卒中や心血管病などの生活習慣病のリスクを増大させます。感染症流行のもとでは、これまでにも増して塩分の取りすぎに気を配ることが必要です。すでに血圧が高めの人や基礎疾患がある人だけでなく、誰にでもあてはまることです。

さあ、今こそ「おいしく減塩一日マイナス2g」を一緒にめざしましょう。