6月21日、農林水産省が「食料の安定供給に関するリスク検証(2022)」での「重要なリスク」を公表。価格高騰、労働力・後継者不足、家畜伝染病など

2022年6月21日(火)、農林水産省が「食料の安定供給に関するリスク検証(2022)」を公表しました。

日本の食料供給は国産と輸入上位4か国(米国・カナダ・豪州・ブラジル)で供給カロリーの85%を占めているとのこと。

その上で、輸入割合の高い主要な品目の中で特に「飼料穀物等」での価格高騰リスクが顕在化しつつあるため「重要なリスク」だとしました。

「小麦」「大豆」「なたね」については価格高騰の起こりやすさは中程度であるものの、影響度が大きいことから「重要なリスク」と評価。

さらに、輸入依存度の高い生産資材の中で「野菜」「水産物等」は燃油費の割合が高く「重要なリスク」に。

農産物の生産に不可欠で影響度が大きい「肥料」の価格高騰等のリスクについては、ほとんどの品目で「重要なリスク」だと評価されました。

また、国内生産では「果実」「野菜」「畜産物等」など特に労働集約的な品目を中心として労働力や後継者不足のリスクの危険性が高まっているか顕在化しているため「重要なリスク」に。

家畜伝染病のリスクについては、現在水際対策の強化を図っているものの口蹄疫やアフリカ豚熱が近隣諸国で継続的に発生していることや、その影響力の大きさから「重要なリスク」だと評価しました。