様々な技術を活用した「スマート農業」

これまでにないような発想を「斬新」と表現する事がありますが、ふと「斬新」って何だろう?と思いました。

よく考えてみると斬新なものってシンプルで、誰にとっても分かりやすくて、一目で「斬新!」と言えるものが多い気がします。

奇抜なもの、逆転の発想、意外な組み合わせなどなど…人の心をつかみやすくて注目されやすい!

一方、「斬新ではないけれど優れたもの」の中には「よく計算されているけれどスゴさを説明するのに時間がかかるもの」が含まれると思います。

本当のスゴさは断然こちらの方が上回る事が多いけれど、複雑さが含まれている分、伝わりにくいからインパクトは小さい。(分かる人には分かる!という世界。)

当たり前ですが、最強なのはどちらも兼ねそろえた「よく考えられた斬新なもの」ですよね!

今使っているスマホも、この世に登場した時は「何だこれは!」とビックリ仰天しました。

しかもただ目新しいだけでなく技術が詰まった本当にすごいものなので、今や人々の生活になくてはならないものになっています。

そして何よりすごいのは、そういったものは「新しい文化をつくる」って事だと思います。

文字の発明や活版印刷の登場と同じように、「よく考えられた斬新なもの」によって多くの人々が様々な行動を起こし、「人が作ったものがどんどん人を変えていく」という、とても面白い現象が起こるのではないでしょうか。

さて、農業の世界では、近年「スマート農業」という言葉が多く聞かれるようになっています。

「スマート農業」とは農業にロボット技術、ICT(情報通信)技術、IPM(総合的病害虫・雑草管理)技術などを取り入れて、これまでの農業をより良くしたものです。

IPM技術とは農薬だけではなく多様な技術を組み合わせる事で、健康や環境にやさしい害虫・雑草防除を可能にする技術のことです。

ヘラソでも昨年、「農業の技能伝承と効率アップにスマートグラス・遠隔作業支援ソフトを活用!」という記事を掲載しています。

後継者不足、耕作放棄地の増加、価格競争など様々な問題がある中で、そうした課題の解決に一歩でも近づくため、「スマート農業」の技術は今後ますます無くてはならないものになっていきそうです。