減塩のコツ :乳製品を利用して【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

減塩を意識した料理の仕上げで、物足りなさを感じることはありませんか。そんな時、乳製品を加えてみてください。まろやかさとコクが増して、味がぐっとよくなります。まずは、味噌汁で試してみましょう。味噌を溶き入れる際に、味噌と同量程度の牛乳やヨーグルトを加えます。加える量はお好みで加減してください。粉チーズをかけるのもお勧めです。牛乳は、タンパク質やアミノ酸、乳糖や脂肪分など、うま味や甘味、まろやかさやコクにつながる成分を多く含みます。ヨーグルトやチーズでは、発酵によってうま味成分がさらに増えています。これらの美味しさのもとが、隠し味となり、塩分控えめでも美味しく仕上がります。

牧場の画像

和食に牛乳を取り入れた調理法は、「乳和食」と呼ばれています。牛乳をだし代わりに使い、減塩とカルシウムの補給につながる健康的な調理法として推奨されています。インターネットで、肉じゃがなどの定番料理の「乳和食」版が数多く紹介されています。毎日の食事作りの参考にしてみてください。

田中惠子 教授・博士(薬学)/京都文教短期大学

※HEALATHOの減塩事業は、京都文教短期大学様との協働事業です。