夏だけじゃない?牛を食べる?など「土用の丑の日」豆知識

「土用の丑の日」のうなぎ画像

スーパーにうなぎが並ぶ今日この頃。そうそう、もうすぐ土用の丑の日ですね!

「でもそもそも土用の丑の日って何?(…って子供に聞かれたらどうしよー!)」

「何かよく知らんけど、うなぎ食べたら良いんやんな?」

という方も多いかもしれません。

いまこの記事を書いている私自身、子供の頃「土曜の牛の日?」なんて思っていた記憶が…。(そしてそんな子供が大人になって、いまだに「数パーセント」と「スーパー銭湯」を聞き間違えたりしてます。)

 

「土用」は年に4回

話はそれましたが、ポイントとしてはまず(陰陽五行説の考え方で)「春夏秋冬それぞれに土用という期間がある!」という事を押さえておかなくてはいけません。

そう、年に1回ではなくて、実は4回あるんです。

この期間は季節の変わり目で、土の気が盛んになるので「土用」(土のはたらき・作用/もとは「土旺用事(どおうようじ)」の略)と呼ばれています。

「土用」には土の中に神様がいらっしゃるので「土を掘り返してはいけない」「引っ越しなど土を動かす事は避ける」などと言われていますが、「土用」のあいだでも「間日(まび)」と呼ばれる日は例外のようです。

この時期に引っ越すなら、ぜひ「間日」に!(何かコマーシャル感~。)

 

「丑の日」は12日に1回

そして「丑の日」ですが、十二支「子、丑、寅、卯…」は普通、「丑年」みたいに年に使う事が多いですよね。

それを年ではなくて日に当てはめると…そう、12日ごとに「丑の日」がやってくる!

つまり、年に4回ある「土用」の期間中に回ってくる「丑の日」が「土用の丑の日」!というわけです。

「丑の日」って何となく難しそうに感じますが、実はとってもシンプルでした。

 

夏の「土用の丑の日」に食べる物

夏の「土用の丑の日」にはうなぎの他に瓜、梅干し、うどんなど「う」の付くものを食べると良いと言われています。

これには色んな説がありますが、「丑」も「う」から始まるから、なんて言われています。

その考えだと「牛」でももちろんOKなので、「牛の日」もあながち間違いではない?という気になってきます。

土用餅の画像
土用餅

ほかにも土用餅、土用しじみ、土用卵など、地域などによって色んな食べ物があるんですよ!

ちなみに夏土用には虫干し(衣服や本などに風を通すこと)をすると良いのですが、梅を干すのもこの時期だったりします。

 

「一の丑」と「二の丑」

さて、ここからはちょっとだけ話がややこしくなります。

「そういえば夏に土用の丑の日が2回あったりしない?」と思った事がある方、いらっしゃるのではないでしょうか。

実は、1回の時と2回の時があるんです。

「えっ!」という感じですが…。

おさらいすると、「丑の日」は12日に一度やってきます。

そして「土用」ですが、実は約18日間あるんです。

だから「土用」の期間中に「丑の日」が1回まわってくる時もあれば、2回まわってくる事もある!というわけなんです。

そして2回ある場合は「一の丑」「二の丑」と呼んで区別します。

スーパーのチラシなんかで「一の丑」なんて文字を見かける事があるかもしれませんが、「そういう事か~!」と思っていただければ嬉しいです。

ちなみに2020年の丑の日は、「一の丑」が7月21日(火)、「二の丑」が8月2日(日)となっています。

 

(諸説あり)