【節分】鬼のパンツが「トラ柄」なのは何故か?

本日は節分だという事で、鬼の話を。

鬼は「トラ柄」のパンツをはいている。赤鬼も青鬼も…あっちを向いてもこっちを向いても皆、揃って「トラ柄」「トラ柄」…。

確かに「ダルメシアン柄」では迫力に欠けるが、「ヒョウ柄」でも良さそうなものだし、あるいは少々洒落た「キリン柄」などを時代に合わせて取り入れてみるのは如何だろう。…と、鬼達に打診したところで彼らはおそらく「NO!」の一点張りである。

というのも彼らが「トラ柄」に固執するには明確な理由が存在しているからである。

節分の写真1

「トラ柄」パンツの由来は「鬼門」にある。

「鬼門」は古来より鬼が出入りする方角だとされており、「北東」を指す。この方角は十二支(干支)で言う「丑(ウシ)」「寅(トラ)」に当たり「丑寅の方角」と呼ばれる。

その為、鬼は「ウシ」の角を持ち「トラ柄」のパンツをはいているのだ。

もし「鬼門」が「東」であれば鬼は「ウサギ」の耳を生やしていたし、「西」であれば「ニワトリ」のトサカを付けていたかもしれない。一歩間違えれば鬼達は笑い者になるところであった。「鬼門」が「北東」で本当に良かった、と彼らも胸を撫で下ろした事であろう。

ちなみに「鬼退治」と言えば桃太郎だが、桃太郎の家来と言えば「イヌ・サル・キジ」である。

「丑(ウシ)」「寅(トラ)」の正反対の方角に当たる「申(サル)」とそれに続く「酉(トリ)」「戌(イヌ)」が家来になったとか、ならなかったとか…。

この説が正しければ実は「未(ヒツジ)」も仲間入りするはずなのだが、「鬼退治に連れていくには少々場が和みすぎる」という理由で残念ながら戦力外通告を受けた、と筆者は推測している。

ところでこの桃太郎説を信じるとすれば「犬や鳥を飼っているお宅は豆まき効果も絶大だ」という事になりそうなので、該当する方は是非、気合を入れて豆まきに臨んでいただきたい。

(こちらの記事は、以前ALCOに掲載した内容を一部修正したものです。)