9月10日は「苦汁(にがり)の日」!
無機ミネラル総合メーカー「赤穂化成株式会社」(兵庫県赤穂市)の申請により、にがりの魅力を多くの人に知ってもらうために制定された日です。
「苦汁」から「9(く)10(じゅう)」の日付(なめると苦いです)、となっていますが、にがりには色んな嬉しい作用もあります。
ご飯の炊飯時に加えるとマグネシウムとペクチンが結合し、ご飯の水分や旨みが保たれたり、(同じ原理で)煮物に加えると煮崩れを防いだり!
ほかにも灰汁(あく)取りに使ったり、パン作りの発酵促進に利用する事ができます。
でも、にがりって何でしょうか?
現在日本で一番よく知られているのが「豆腐の凝固剤としてのにがり」かもしれません。
その正体は、「海水から塩をとった後に残った液体」!(定義は「海水から塩化ナトリウム及び塩化カリウムを析出分離して得られた塩化マグネシウムを主成分とするもの」となっています。)
製法は大きく4種類あります。
- 海水を塩田にくみ上げる「天日干し」のにがりは、硫酸マグネシウムが多く含まれていて強い苦味があります。昔ながらの製法ですが、意外な事に、この製法で作られたにがりのほとんどが海外のものだそうです。
- 日本で一番多い製法は「釜茹」。海水を大きな釜などで煮詰めて作ります。
- また、海水を「逆浸透膜」というフィルターに通すやり方もあります。
- さらに「イオン交換膜透析法」という製法もあり、海水の性質(プラスまたはマイナスの電気を持ったイオンを含む)を活かして電極を利用したフィルターでろ過を行います。