第一工業製薬、京都大学と神経変性疾患の新規治療薬創出をめざした共同研究契約を締結

健康寿命の延伸やQOL向上に取り組む「第一工業製薬」(京都府京都市)が、「京都大学」(京都府京都市)と神経変性疾患の新規治療薬創出をめざした共同研究契約を締結したことを発表しました。

いまだ治療方法が確立されておらず、現在対症療法が中心となっている、多系統萎縮症、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症などの神経変性疾患。

脳内への特定物質の蓄積が原因といわれ、患者数は年々増加しているそうです。

そこで「第一工業製薬」創製の化合物を使用し、「京都大学」の髙橋良輔特定教授とともに、神経変性疾患に対する薬効評価や作用機序の解明を行うことに。

髙橋特定教授は「iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を用いたパーキンソン病治療に関する医師主導治験」で治験責任医師を務めるなど、神経変性疾患領域において豊富な臨床経験・研究実績をお持ちの方です。(同治験の成果は2025年4月、「Nature」にも掲載されています。)

「Share Lab EVER SHIMOGAMO」の実験風景の画像今回の共同研究では、「EVER株式会社」(京都府京都市)運営の共同利用型研究施設「Share Lab EVER SHIMOGAMO」(京都大学・京都府立医科大学に隣接)を利用することで実験環境の拡充と検討の加速を図り、また「EVER株式会社」顧問の「京都大学」松澤秀一特定准教授をはじめとする専門家との連携を強化することで、研究活動をさらに促進するとのことです。