減塩のコツ ~麺類のスープは残す~【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

そば、うどん、ラーメンなど、手軽で美味しい麺類。皆さんは週に何回食べますか?日本人は麺類好きと言われ、国の調査によると男性で5割、女性で4割が、週に2~3回以上麺類を食べています。さらに、コロナ禍の巣ごもり需要で、カップ麺やインスタントラーメンなど、即席麺の消費が増えています。

ところで、日常の食品の中で、麺類は一番の食塩摂取源であることをご存じでしょうか。多くの麺類に含まれる1食あたりの塩分は5~7グラム。スープを飲み干すと、1日の減塩目標量である6グラムに相当する塩分を1回の食事でとってしまいます。


(塩分量:「塩分早わかり」女子栄養大学出版部 外食の醤油ラーメンより)

そこで、麺類を食べるときには、スープを残すことをお勧めします。ここは「もったいない」より「健康」をとりましょう。図に示したラーメンの場合で、スープを半分残すと3グラムの減塩ができます。これまでスープを飲み干していた方は、まずは4分の1程度残すことから始めてみませんか。そして、麺類を食べた後の食事では、とくに減塩を意識して薄味を心がけましょう。

田中惠子 教授・博士(薬学)/京都文教短期大学 食物栄養学科