3月29日、絵本「茶のゆのくに ~まっちゃマンのおもてなし~」の贈呈式に行ってきた!おうじちゃまとのコラボ作品【京都府宇治市】

絵本「茶のゆのくに ~まっちゃマンのおもてなし~」が完成!そして今回、「宇治商工会議所」と「公益社団法人 京都府茶業会議所」から宇治市へ100冊寄贈!という事で、2023年3月29日(水)に行われた贈呈式に行ってきました~!

おうじちゃまと原作者の吉川嘉宏氏の画像チャチャ王国のおうじちゃまと原作者の吉川嘉宏氏)

絵本の画像「茶の湯」をテーマに、裏千家の伊住宗陽氏監修のもと制作されたこちらの絵本。

宇治市公認ご当地キャラクター「チャチャ王国のおうじちゃま」が、おとなりの「茶のゆのくに」にお招きされて心を込めたおもてなしを受けるという、「一期一会」のお話です。

茶の湯について学べる教材としても、先生と子供たち、親子間でのコミュニケーションを広げる絵本としても、とても素敵な作品になっています!

贈呈式の画像(左から宇治市 松村市長、京都府茶業会議所 堀井会頭、宇治商⼯会議所 森下副会頭)

まずは絵本の贈呈と、松村市長からのお礼状の贈呈が行われました。

今回寄贈された絵本は公立の小中学校・幼稚園・保育所など、市内の様々な場所へ配布されるようです。

絵本をご覧になる松村市長の画像(絵本をご覧になる松村市長)

こちらの絵本はふわっとしたタッチや淡い色合いで描かれていて、ALCOスタッフも見た瞬間、「きっと子どもたちが思わず手に取りたくなるだろうな~!」なんて印象を受けました。

原作者の吉川さんによると、やわらかい雰囲気を出す事でお茶のやさしさ、まろやかさを表現されているそうです。(なるほど~!)

イラストレーターの方と一緒に全体のトーンを「薄茶の泡立ったようなイメージ」にされた、とお話されていました。

小さなお子さんにも伝わるものがありそうですね!

それから実はこちらの作品、もともと吉川さんは茶葉のキャラクターのお話を考えておられたそうです。

色々考えておられる時におうじちゃまの事を知り、宇治商工会議所にご挨拶に来られ…

色んなお話を聞いておられるうちに、おうじちゃまとのコラボのアイディアが生まれたそうですよ!

うなずくおうじちゃまの画像(時々「うん、うん」とうなずきながらお話を聞くおうじちゃま。かわいい!)

ALCOスタッフも童心にかえりながら絵本を読んでみると…

最初に「いいなあ~」と思ったのは楽しい登場人物(キャラクター)たちでした。

それぞれに個性があって、やさしくて…きっと子どもたちも自然と絵本の世界に迷いこんで、「もっと読みたい!」と思ってくれそうです。

「ちゃわわん」は茶わんの正面に顔があるキャラクター。おうじちゃまが手に持って回すと顔の向きが変わり、「茶わんの正面をよけていただく」という事が自然と伝わるように工夫されています。

「ちゃせんちゃん」は茶せん(お茶を点てる時に使用する道具)のキャラクター。結び目のすぐ下に顔があり、「正面には結び目がある」という事が目で見て伝わります。

茶せんの王冠をかぶったおうじちゃまの画像(ちなみにおうじちゃまの王冠は茶せん!)

ストーリーの中ではあえて言葉で色々教えすぎず、先生やお父さん・お母さんから教えてもらった時に「ほんとだ~!」と発見がある感じになっているみたい。(子どもたちの心にすっと入ってきそう!)

それと同時に、巻末にはお茶の道具や季節のお菓子について色々学べるページもありました。

知識としての学びはもちろん、「どうやったら相手に喜んでもらえるかな?」と色々考えたり工夫する楽しさ、おもてなしの時間を一緒に楽しむ素晴らしさ、感謝する気持ちの美しさなど…

大切なことがぎゅぎゅ~っ!とたくさん詰まった一冊でした。(最後、心が「ほわっ」と温かくなります。)

実際の宇治のまちをイメージした「かくれ宇治」もあるので、絵本を手に取られた方はぜひ見つけてみて下さいね!

 

「茶のゆのくに ~まっちゃマンのおもてなし~」 概要

発売日 2023年3月1日(水)
販売価格 1,650円(税込)
※B5判/上製 32頁/オールカラー
監修 伊住宗陽氏(裏千家)
原作 吉川嘉宏氏(茶美会文化研究所/保育士)
作画 吉田ユウスケ氏(イラストレーター)
発行者 伊住公一朗氏
発行所 株式会社淡交社
編集・ブックデザイン 株式会社どりむ社
イラスト協力(P30-31) 井上るりこ氏(イラストレーター)
協力 宇治商工会議所・公益社団法人 京都府茶業会議所
販売 京都宇治土産.com(https://ujimiyage.com/)ほか、全国書店にて販売

(こちらの記事は以前ALCOに掲載した内容です。)