1月15日(いい・いちご)は「いちごの日」!
※全国いちご消費拡大協議会制定
という事で、今回はいちごについてのお話です。
いちごの「果実」
いちごの実(赤い部分)は果実ではなく、花托が肥大化したものです。
赤い実の表面の小さなつぶつぶが「果実」で、その一粒ひとつぶの中に種が入っています。
ふっくらとした花托は種を保護しているんですよ!
いちごの歴史
日本でも野生の野いちごは昔から食べられてきましたが、現在一般的に普及しているものとは違う品種のものでした。
現在のいちごのルーツは、18世紀にオランダでチリ種(南アメリカ原産)とバージニア種(北アメリカ原産)が交配されたものになります。
日本にもたらされたのは江戸時代。1830~1840年頃にオランダから長崎にやって来て、当時は「オランダイチゴ」と呼ばれました。
明治32年(1899年)、フランスからやって来た品種を改良した「福羽(ふくば)」の栽培に成功したのを皮切りに、日本でも本格的に栽培されるようになりました。
大正時代には「福羽」は東京周辺に広まり、昭和初期に静岡県の石垣栽培に用いられて有名になります。
終戦後、アメリカから「ダナー」がもたらされると、栽培が全国的に普及。新品種もたくさん登場しました。
いちごの旬は1960年代までは春~初夏でしたが、ハウス栽培の普及や品種改良などにより、現在はクリスマスシーズンに合わせて生産(11月~5月など)されるようになっています。
いちごは果物?野菜?
お店では果物売場にあるいちご。中央市場でも消費形態に合わせて果実部が担当しています。
でも学問上は、スイカやメロンと同じく野菜の仲間。果物は、永年生の木になる実のことなんです。
いちごは「果実的野菜」と呼ばれることもあり、あくまでも野菜なのですが、実際の日常生活の中では果物として扱われているので、結論は「どちらでも良い」という事になるかもしれません。