④検査値
総合病院の処方箋で見られる場合がありますが、処方箋の別枠に血液検査などの検査値が記載されていることがあります。患者さまが個人に渡される検査結果すべてとは違い、主要な一部の検査結果しか書かれていませんが、適切な薬物治療を進めるにあたり、気になる点があればご確認させていただくかもしれません。
また、血液検査の結果でなにがいいのか悪いのか、どの検査値が体のどの部分の機能を示しているのか、わからないとご質問いただく場合がありますので、簡単にまとめさせていただきます。(※日本予防医学協会のホームページを参考にしています)
・血球系検査
WBC(白血球)、RBC(赤血球)、血色色素(Hb・ヘモグロビン)、ヘマトクリット(Ht)、MCV・MCH・MCHC(赤血球恒数)、血小板数
・肝臓系検査
AST、ALT、γ-GTP、ALP、ChE(コリンエステラーゼ)、LDH、TP(総蛋白)、ALB(アルブミン)、A/G比、T-bil(総ビリルビン)
・肝炎検査
HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体
・脂質系検査
T-cho(総コレステロール)、TG(中性脂肪)、HDL、LDL、nonHDL
・糖代謝系検査
(空腹時)血糖、HbA1c
・尿酸、炎症、腎臓、膵臓系検査
UA(尿酸)、CRP(C反応性蛋白)、BUN(尿素窒素)、クレアチニン、e-GFR、アミラーゼ
・腫瘍マーカー
AFP(肝臓)、CEA(全体)、PSA(前立腺)、CA125(卵巣・膵臓・胆道)、CA15-3(乳房)、エラスターゼ(膵臓)、シフラ21-1(肺)、CA19-9(膵臓・胆道・胃・大腸・卵巣)
検査値によっては、高いと異常、低いと異常、高すぎても低すぎても異常、とさまざまで、細かく言い出すとキリがないですので割愛させていただきます。また、検査キットによって、僅かな誤差は生じるため、検査する病院が違うと少し数字が前後するかもしれません。
三山木ゆう薬局
管理薬剤師 北澤 聡朗氏