減塩のコツ :「鍋つゆの素」の塩分を意識する【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

一年で最も寒い季節になりました。温かい鍋が食卓に上る機会が多いことでしょう。鍋は、旬の魚介や肉、野菜やきのこをたっぷりとれるヘルシーなメニューです。最近は、市販の「鍋つゆの素」が人気ですね。種類が豊富で、定番のしょうゆや味噌味のものから、キムチ鍋やトマト鍋など、変わり鍋を自宅で手軽に楽しめます。家族の人数にあわせて調整できるキューブ状タイプの商品も便利です。

海鮮鍋の画像

いいことずくめのような「鍋つゆの素」ですが、塩分には注意が必要です。商品にもよりますが、1人分で4g程度の塩分量となります。複雑な味わいを上手に出しているので、塩分が高くても、それほど塩辛さは感じません。数年前の京都府の調査結果では、塩分を多くとる食品のひとつに、鍋つゆ等の複合タイプの調味料が上がっています。

〆の雑炊のときには鍋つゆを減らす、箸休めの副菜は薄味にするなど、食べ方の工夫で塩分を抑えることができます。減塩タイプの「鍋つゆの素」を選ぶのもおすすめです。寒い日の夕食は、鍋で温まりましょう。

田中惠子 教授・博士(薬学)/京都文教短期大学

※HEALATHOの減塩事業は、京都文教短期大学様との協働事業です。