「Shukran(シュクラン)」(京都府相楽郡精華町南稲八妻谷ノ池)で素敵なランチタイムを過ごしてきました!
(記事の内容は2025年8月8日時点のものです。)
築約100年のお茶室を使ったお部屋で、素晴らしい日本料理を楽しめます!
目次
1.行き方
2.庭園など
3.店内・メニュー
4.精華懐石コース
5.桜コース
6.店舗情報
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行き方
「Shukran(シュクラン)」さんへの行き方は次のとおりです。
山手幹線、精華町役場がある交差点を西へ進む。
次の交差点を左折。
道なりに進むと左手にお店があります。
(中に駐車スペースがあります。)
暖簾をくぐる前からいい雰囲気で、特別感に包まれます!
庭園など
古き良きものを活かして、全体の調和がとれるように改修されたという「Shukran(シュクラン)」さん。
海外の方にも喜ばれそうですよね!
ちなみに母屋の屋根は、むくり屋根という建築様式なのだそう。
屋根が反るのとは逆に、膨らんだような曲線を描いています。
(むくり屋根について少し勉強してみたところ…なんと桂離宮や二条城などの建築にも用いられていました!)
足元の飛石(とびいし)を渡れるのも特別感があって、なんだか嬉しい!
一つひとつ渡っているうちに、気づけば非日常の世界に迷い込んだ気分になっていました。
上を見たり、下を見たり、そしてその先には…
太鼓橋のある庭園が!
お茶室に入るまでに色んな驚きがあります。
そしてお茶室には瓦の下に茅葺き屋根が残されていて、かつての姿を想像することができました。
それからなんと!
「Shukran(シュクラン)」さんには正方形に造られた本格的な能舞台(現在は改修中)まであって、改修が終わったら、ミニコンサートや趣味の発表などなど色んな用途でレンタルもできるそうです。
さらにはこんなお話も!
「Shukran(シュクラン)」さんではサラダのドレッシングなど、甘さを加える際に日本ミツバチの蜂蜜を使用されているそうです。
ハチたちが色んな花から蜜を集めた “百花蜜” で、コクがあるのが特長だそう。
日本で食べられている蜂蜜のほとんどは西洋ミツバチによるもので、野山を飛び回った日本古来のミツバチの蜂蜜は珍しいそうですよ!
お知り合いの方が日本ミツバチの養蜂に力を入れておられるということで、いろいろ教えていただきました。
そして「Shukran(シュクラン)」さんにも蜂箱を置いてみたら…ミツバチたちが来てくれたそう!
それだけ精華町が自然に恵まれているということでは、と笑顔で教えていただき「なるほどな~」と自然の素晴らしさを感じました。
店内・メニュー
「Shukran(シュクラン)」さんは昨年オープン。
開店時には近所のご高齢の方などからも「遠方に行かなくても楽しめる “ハレ” の場ができた!」と喜ばれたようです。
お部屋に一歩足を踏み入れると、茶の湯の文化を感じたり、「達人大観」と書かれた掛け軸に「自分もいつか物事を大観できるように頑張らなきゃ」なんて気持ちにさせられたり…日本のエッセンスが凝縮された空間でした。
庭園を眺めながらお食事することもできますよ!
お客さんには「ぜひ我が家のようにくつろいでいただければ」とのことで、丁寧でフレンドリーな接客も嬉しいです。
そんなこちらのお店でいただけるメニューは、こんな感じでした!
<FOOD>
・精華懐石コース 8800円
・百合コース 4400円
・桜コース 6600円
・海鮮コース 6600円
<DESSERT>
・自家製宇治抹茶アイス 白玉あずきを添えて 880円
・自家製完熟マンゴーフローズンデザート 880円
・自家製アイスクリーム 880円
・お抹茶 御干菓子又は和菓子のセット 880円
・フルーツサラダ 550円
※税込価格
食材などはできるだけ精華町や地域のものを使用し、特長のあるもの、美味しいもの、旬のものをお客様にお届けできるようにと考えておられるそうですよ!
ドリンクメニューも豊富で、抹茶ラテ、自家菜園のミントティー、ノンアルコールのワインやビールなどもありました。
日本料理のお店でありながら食の多様性にも対応されていて、ムスリムの方も楽しめたり、事前に希望をお伝えするとヴィーガンやグルテンフリーなどにも対応していただけるということ。
ムスリムの方のお料理にはアルコールを使用できないため、塩麹や甘麹など発酵の力を使って調味されるなど、いろいろ工夫されているそうです。
「たとえ手間がかかっても、色んな方に楽しい時間を過ごしてほしい」という想いが伝わってきて感激!
※お酒を楽しみたい方のために、アルコールメニューもありました。
それではこの日(8月8日)の内容をご紹介しますね!
精華懐石コース
こちらは「精華懐石コース」(8800円 税込)です。
(こちらもムスリムの方も楽しめるメニューです。)
ドリンクはコーヒー、紅茶、ウーロン茶も選べましたが、今回は花吉野トマトジュースにしてみました。
説明を見てみると…なんだかすごい!
上質なミディトマト(フルーツトマト「フルティカ」種)10粒以上を加熱・搾汁して、他には何も加えずに作られているそうです。
いただいてみると、美味しいトマトの旨味が味わえて、しかも後味はサッパリとした感じ!
目を閉じるとスーッと吹き抜ける風のような透明感を感じました。
そして、クコの実が彩りを添えるつるむらさきのおひたしに、”大阪産(もん)” のずいき、それからアスパラガスの冷製スープ!
どれも上品な美味しさで、素材本来のイキイキとした味わいに癒されます。
一口ひと口をゆっくりと楽しむ…こういう時間って本当に幸せですよね!
お次はお造り。
淡路の鱧に、脂の乗った鮪。
本わさびとともに贅沢に味わいます。
大好きな鱧は繊細な味わいが楽しめて、噛むほどに旨味が広がっていきました。
そして鮪はとろり、とろけて夢見心地…。
そして目にも涼やかな、すっぽんのスープの寒天寄せ。
口へ運ぶとぷるん!と美味しくて、じんわり旨味が広がります。
味も食感も楽しくて、心まですっかり満たされました。
それからこちらのガーデンサラダ!
食材はできるだけオーガニックのもの、自家菜園のものを使用されているということで、美味しいのはもちろん、とても豊かな気持ちになりました。
ドレッシングはベリーやいちじくなどを使用した自家製ドレッシング。
いちじくの甘さに翻弄されて、可憐な美味しさを大満喫です!
お次はお肉。
とろける味わいのハネシタに、脂身と赤身のバランスが楽しめるモモの部位と、2種類の美味しさを楽しめました。
お肉の旨味に脂の甘み、鼻腔をぬける香りに包まれて、なんとも贅沢。
ああ、至福…。
やわらかいお肉に思わずうっとり。
信州の黒毛和牛が味わえて、もうすでに大満足です!
そしてこちらは天ぷらの盛合せ。
海老は “白姫えび” というやわらかい海老だそうで、頭から全部いただけるとのこと。
サクッと食べると、甘くとろける美味しさです!
(ああ、この時間が永遠に続けばいいのになあ…。)
そしてお魚は滋賀県産の稚鮎!
こちらも同様にやわらかく、丸ごと全てを味わえました。
それにしても、こんなに美味しいものばかり味わえて…なんて贅沢な時間なんでしょうか。
さらにはオクラ、ミョウガ、蓮根、ぶなしめじと、なんとも素敵な取り合わせ!
さまざまな味、香り、食感を楽しめて、口の中で色んな物語が繰り広げられているようでした。
それから、忘れてはならない名脇役の抹茶塩。
山城地域の抹茶を使用されているそうで、こちらもとても美味しかったです。
さらにこの日は、鹿児島県産の美味しい鰻もいただくことができました。
そしてご飯、汁物、香の物。(ご飯はおかわりもできます。)
しみじみとした幸福感が体中に広がっていく、なんとも穏やかな時間です。
個人的に鰻と同じくらい印象的だったのが、鱧のお吸物。
青蜜柑が使用されていて、爽やかな風味が心地よく、心の底から癒されました。
そして、目にも美味しく可愛らしい桃。
口へ運ぶと、そのみずみずしさに夏を感じます。
甘くて可憐な風味を楽しんだら、いよいよ最後の甘味です。
自家製の宇治抹茶アイスクリームに白玉あずきが添えられた、何とも嬉しい食後のデザート。
抹茶は和束の「おくみどり」を使用されているそうです!
口へ運ぶと、抹茶の風味がすごく濃厚で、奥深い美味しさをじっくり堪能できました。
ほろ苦さと甘さが口の中で調和して、豊かな風味が躍ります。
デザートまでこんなに美味しいなんて、本当に嬉しい!
最初から最後まで多彩な魅力でいっぱいのコース料理。
美味しい余韻とともに、心を込めて…「ご馳走様でした」!
桜コース
それから「桜コース」(6600円 税込)もご紹介しますね!
(こちらもムスリムの方も楽しめるメニューです。)
ドリンクは先ほどと同じく、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、花吉野トマトジュースから選べます。
花吉野トマトジュースはトマトの旨味とクリアな味わいが楽しめて、後味スッキリ。
そして彩り豊かなガーデンサラダ!
ひと口で心を奪われて、食べているうちに華やかな夢の世界へと誘われます…。(うっとり)
それからお肉や松花堂弁当!
2種のお肉のとろける美味しさに包まれて、至福のひとときを大満喫。
もう他のことがどうでも良くなってしまうくらい、本当に夢中になってしまう美味しさなんです。
さらに霜降りひらたけ、山伏茸、万願寺とうがらしなども味わえてとっても嬉しい!
松花堂弁当は、まるで絵画の額縁の中にお花が咲いたような美しい盛りつけ。
一つひとつの器も素敵です。
華やかなお料理の数々に心ときめくご褒美ランチ。
どれを食べても美味しくて、目にも舌にもご馳走です。
そしてご飯、汁物、香の物。(ご飯はおかわりもできます。)
日頃の疲れも吹き飛んで、ふわりと軽やかな気分になれる!
そんな非日常のひとときでした。
Shukran(シュクラン) 店舗情報
住所 京都府相楽郡精華町南稲八妻谷ノ池51-4
※要予約(LINEなどで3日前までに予約)
営業時間 11:30~15:30
営業日 月・木・金に営業
駐車場 有
※ムスリムフレンドリー(ヴィーガン、グルテンフリーなどの対応も可能)
※食の健康づくり応援店
※英語対応可
Instagram https://www.instagram.com/shukran.kyoto/
※営業時間・営業日・メニューなど、最新情報はお店でご確認ください。
(店舗情報は2025年8月8日時点のものです。)
(こちらの記事は、以前ALCOに掲載された内容です。)