美味しいタケノコと傘の関係は?など、「傘と笠と暈」のお話

皆さんは「かさ」と言うと何を思い浮かべますか?雨の日にさす傘?かさばる荷物?かさじぞうの笠でしょうか?(しぶい!)

「かさ」にも色々ありますが、今回は「傘と笠と暈」のお話をしたいと思います!

(余談ですが、私はタケノコを見るたびにいつもトトロの手を思い浮かべてしまいます。共感してくれる人、いるかな~?)

 

美味しいタケノコと「傘」の関係

たけのこ

山城地域の特産品の1つ、タケノコ。美味しいですよね~!

実は良質なタケノコを育てるためには「傘」がポイントになってきます。

「えっ!タケノコが傘をさすの?」と思われるかもしれませんが、傘をさすのはタケノコではありません。

ますます「えっ…」という感じかもしれませんが…実は、美味しいタケノコを育てるには「人が傘をさして歩けるくらいの間隔に竹を間引くと良い」と言われているんです!

それにしても広い竹林で竹を間引く作業は想像するだけでも大変そう…。生産者の方に感謝しながら美味しいタケノコをいただきたいですね!

 

「笠」を置いた笠置町

白鷺

ところで、笠置町の「かさぎ」という名の由来をご存知でしょうか?実は次のようなお話があるんですよ!

ある日、狩りをしていた大海人皇子が「鹿」に夢中になって岸壁から落ちそうになった時、山の神様に助けを求めました。

「どうか助けてください。助けていただいたら、この岸壁に弥勒仏を彫らせていただきます。」

すると祈りが通じて、皇子は命拾いする事ができました。

その日は目印として近くの石に「笠を置いて」いったん帰ることに。そして翌日、弥勒仏を彫るため山に戻って来ると「白鷺(しらさぎ)」が現われて道案内をしてくれたと言います。(はっ…!もしかして神様!?)

こうして皇子が笠を置いた石は「笠置石」、その山は「鹿鷺山(しかさぎさん)」と呼ばれるようになったそうです。

 

太陽がかぶる美しい「暈」は実は…

暈

では最後に、3つ目の「かさ」のお話です。

皆さん、太陽や月が「かさをかぶる」という表現を聞いた事はないでしょうか?

この「かさ」は漢字で書くと「暈」。ちょっぴり難しいですが「ハロ」とも呼ばれています。こちらは挨拶みたいで親しみやすいですね!

太陽の周りに光りの輪が見えたら、それは暈(ハロ)です。よ~く見ると、うっすらと虹色のように見えるかもしれません。

「神秘的でなんて美しいの!」と発見したらちょっとラッキーな気分になりそうですが、実は暈(ハロ)が見えるのは「お天気が下り坂のサイン」だそうです。

ただ、絶対に雨が降るわけではありません。そのあと雲が厚くなるか注目してみましょう。太陽が雲で隠れていったら、その日の晩か翌日あたりに雨が降るかもしれません。

(ALCOしらべ)

 

(こちらの記事は、以前ALCOに掲載した内容を一部修正したものです。)