1分で分かるお漬物の歴史、レッツ・スタート!
いつ頃からお漬物が日本で作られるようになったのかは定かではありませんが、はるか昔から野菜や肉類の貯蔵に塩が使用されていた事、縄文時代から塩づくりが行われていた事などが分かっているため、縄文時代から作られていた可能性があると考えられています。
奈良時代には僧侶のために野菜や果物が塩漬けにされました。
平安時代には塩だけでなく酒粕、味噌、もろみなどがお漬物に使用されていたようです。
塩や酒粕などは沿岸部で作られ、当時はとても高価なものでした。また、野菜の栽培も一般的に行われていなかったため、お漬物を口にできるのは貴族など一部の人々に限られました。
そんな中、平安時代後期にはしば漬けが生まれました。
室町時代には「香の物」という言葉が誕生。もともとは味噌漬けを指しましたが、やがてお漬物全般に使われるようになりました。
この時代、お漬物は茶の湯や聞香に取り入れられるなど当時の文化の一部となっていきます。
江戸時代には、お漬物は庶民の暮らしにどんどん浸透していきました。
「香の物屋」も大繁盛で、縁日には地方の名産や季節の漬物などが並び賑わいました。
また、ぬか漬けが普及したのもこの時代です。ぬかは繰り返し使えるため家庭の漬物づくりにも大きな影響を与えました。大根のぬか漬け(たくあん漬け)は大人気!
また、漬ける期間の短い当座漬けの研究などもされていました。
明治時代には東京などの都市近郊で、農家の副業としてたくあん漬けや奈良漬けが作られました。
大正~昭和には野菜中心の本格的な漬物製造業が発展。
現在親しまれている上賀茂のすぐきの天秤漬けは、昭和初期に生まれたものです。