夏も減塩を意識して【コラム/京都文教短期大学 田中教授】

夏といえば素麺です。青じそなど好みの薬味をのせてよく冷えた素麺は、のどごしも良く、食が進みます。

塩分ゼロそうめんの画像

ところで、素麺は塩分が多い食品であることをご存じでしょうか。コシを強くするために原料に食塩を加えるからです。ゆでることで塩分の9割は取り除かれますが、お湯の量が少なかったり洗い方が足りなかったりすると、1人分(乾麺100g)で1g以上の塩分となることがあります。素麺はたっぷりのお湯でゆで、流水であらい、水にさらすことをお勧めします。

また、つゆの塩分にも気を配りたいものです。最近は市販のつゆも味が良く、ストレートタイプがお手軽ですが、気にせずにたっぷり付けて食べると、添えるおかずによっては、減塩目標量の6gの半分をすぐに超えてしまいます。

しばらく残暑が続きます。熱中症の予防にはこまめな水分補給は大切ですが、たくさん汗をかいた場合を除いて塩分補給は必要ありません。減塩を意識して、元気に夏をのりきりましょう。

田中惠子 教授・博士(薬学)/京都文教短期大学 食物栄養学科

※HEALATHOの減塩事業は、京都文教短期大学様との協働事業です。