どうやって使う?薬局でもらったこのくすり【1 カサカサかゆみ肌のくすり】

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優しい肌の洗い方

まずは、薬を塗る皮膚を清潔にしましょう。
石鹸や弱酸性ボディソープを、泡立てネットなどを使って泡立てます。
その泡を使って、手のひらで皮膚をなでるようにしましょう。
このとき、こすって皮膚に傷をつけないよう気をつけます。
タオルやガーゼを使わなくても、汚れはじゅうぶん落とせます。

 

どれくらいの量を、どんなふうに塗る?

皮膚がきれいになったら、いよいよ薬を塗ります。
このときにも、こすると刺激になるので薬を置くようなイメージをもってみてください。
患部に適切な量の塗り薬を置くように乗せます。
軟膏やクリームは、ひとさし指の関節ひとつの量で、両方の手のひら分の広さを塗ることができます。
乗せた薬を指のはらで優しくのばしましょう。
ティシュがくっついて離れない/テカるくらいの厚さまでのびたらOKです。

 

どんな種類・目的のお薬をもらうの?

皮膚に外用薬を塗る目的は大きく3つあります。
・皮膚に膜を作って保護する
・血行を改善し、傷を治しやすくする
・症状を改善し、治りにくくなる原因を抑える

保護するお薬は、皮膚の表面に脂の膜を作ることで、皮膚を直接刺激から守ります。ワセリンなどの軟膏があります。

血行を改善するお薬は、保湿の働きがあり、血液の循環をよくするので、傷を治しやすくすることができます。有効成分としてたとえば、ヘパリン類似物質などが使われています。

症状を改善するお薬には、不快な症状を抑え、治る障害を取り除くはたらきがあります。皮膚の炎症の治療に使われる薬には、抗炎症ステロイドや、非ステロイド系抗炎症薬のアズレンが使われているもの、かゆみどめ成分の抗ヒスタミン薬が含まれているもの、炎症細胞の働きを抑える免疫抑制薬やPDE4阻害薬が含まれているものがあります。
また、感染症の治療に使われる薬には、抗菌薬や抗真菌薬が含まれているものがあります。

ぬり薬の画像

いつまで続ければいい?

赤い・痛い・かゆい・熱いときはしっかり効くステロイドを使います。
皮膚の下では刺激によって、赤み、痛み・かゆみ、熱、腫れといった炎症が起きることがあります。ステロイドはこの炎症反応を抑えるお薬です。
特に、かゆみがあると、人はついつい掻いてしまうものですが、掻く刺激は皮膚には大きなダメージです。掻くと皮膚表面のバリアを壊してしまい、刺激をたくさん受けてかえって治りにくくなります。
そこで、ステロイドを使って赤みや痛みを抑えて症状を改善し、さらにかゆみを抑えて掻き破りによる悪化を防ぎます。

皮膚表面が綺麗になって痛みや赤み、腫れがなくなってきたら、弱いステロイドに切り変えて、皮膚の下の炎症を抑えます。
皮膚の表面の赤みや腫れは1週間もたてばよくなりますが、皮膚の下では、炎症細胞がまだ新しい刺激に対して敏感に反応する状態が続いています。この敏感な状態のままステロイドをやめると、かゆみなどが再びぶり返してくるのです。
弱いステロイドは、皮膚の下でくすぶり続ける炎症を抑え、症状のぶり返しが起きないようにすることができます。
また、アトピー性皮膚炎の治療として、免疫抑制薬やPDE4阻害薬によって、皮膚の下でくすぶり続ける炎症を抑え、症状がぶり返さないようにすることもあります。

感染症の治療の薬は、原因となる病原体で塗る期間がちがいます。
単純ヘルペスなどのお薬は1週間程度、菌を抑えるお薬は1~4週間が一つの区切りです。
一方で、かび・水虫などの真菌を抑えるお薬は最低2ヶ月、長ければ6ヶ月以上にわたって、塗り続けます。
いずれの場合も症状が続く場合は、医師と相談し、お薬を続けたり切り替えたりしていきましょう。

 

塗るタイミングでより良い効果

・お風呂あがり5分以内
水分が失われやすいこの時間に保湿剤を塗ると乾燥を防ぐことができます。
タオルドライをほどほどに、まだ濡れたところが残った状態でかまいません。
先に、保湿剤を塗り、全身を保護します。
その後、かゆみのある部分に、抗炎症ステロイドなどの症状を改善するお薬を乗せるように塗りましょう。

・汗をかいたらシャワーで流してから
夏場や、外で活動して汗や土ぼこりなどで汚れた皮膚は、そのままでは刺激を受けつづけて荒れてくることがあります。特に、かゆみや刺激感がある場合や、乾燥があるときには、外出先でも外用薬を塗り直しましょう。
そのときに大事なのは、やはり皮膚を清潔にすることです。
泡状の携帯用ハンドソープやフェイスウォッシュなどを使って優しく皮膚を洗浄し、押さえるようにタオルドライします。そのあと、保湿剤を、さらにかゆみなどがあれば症状に合わせた薬を、塗りましょう。

 

「こまだゆう薬局」管理薬剤師 中川 史津氏の画像こまだゆう薬局
管理薬剤師 中川 史津氏