薬剤師の在宅訪問【②お家で薬剤師が何をする?】

在宅訪問へ向かう薬剤師の方の画像

定期的な薬剤師による在宅訪問をするための準備が整うと、まず主治医が病院またはご自宅で定期的に診察をします。そして診察後にお薬を処方します。その処方をもとに患者様の状態に応じて薬を準備します。朝昼夜の飲み方に分けてワンパックしたり、錠剤を砕いて粉にしたり、ご本人やご家族、主治医、看護師と相談しながら調剤します。調剤した薬を持ってご自宅に伺い、必要であればお薬カレンダーなど飲み忘れない方法でセットします。そして、血圧や体温を測ったり、お話を聞いたりしながら体調確認をします。その情報を主治医やケアマネジャーと共有します。共有する情報は他にもあります。例えば入院することになったら、その時の状態や薬を持参するのかどうかなど確認します。入院先の薬剤部と連携を取って、薬の情報を共有することもあります。退院する時はスムーズに自宅療養ができるように、病院と情報共有するための会議が開かれることもあります。その会議には入院先の病院のスタッフ、退院後に自宅で過ごす時に関わっていくスタッフが出席します。

血圧を測っている画像

このように、今まで通り自宅で生活していても安心して過ごせるよう、チーム医療でサポートしていくのが在宅医療です。その一員として薬剤師も「在宅訪問」をしています。

高の原ゆう薬局
管理薬剤師 岡本 ますみ氏