どうやって使う?薬局でもらったこのくすり【3 目薬】

目薬の画像

目薬は1滴で十分!

・1滴で目の表面全体に行き渡ります
目薬1滴は約50マイクロリットルですが、目が保持できる水の量は大人の場合で約30マイクロリットルと言われています。1滴入れば十分目の全体に薬が行き渡ります。
・5分で入れ替わる
悲しい時や目にゴミが入ったときに出る涙ですが、目の表面において、涙はごくわずかながら常に分泌されています。目の表面を覆う涙がすべて入れ替わるのに5分かかると言われています。
・まばたきするとなくなってしまう
まばたきすると、目の中の水分は涙点という下瞼の内側、目がしらの近くにある「排水口」を通って押し出されます。ですので、点眼後になんどもまばたきをすると、せっかく入った点眼薬が目の外に押し流されてしまいます。

 

目薬のさしかた

・まず手を石鹸やハンドソープで清潔に洗います。
・清潔な指で下まぶたを下向きに引いて
・点眼薬を1滴いれます
・目を閉じて1分待ちます。目を閉じて瞬きを避けると点眼薬が流れて失われにくくなります。目を閉じたとき、目がしらを押さえても点眼液の流失を防ぐのにより効果的です。
・こぼれた液を拭き取ります。皮膚についたまま放置すると、皮膚がかぶれたりすることがあります。

 

目薬の順番

・透明な目薬
一般的な多くの点眼薬がこれに当てはまります。最初に使うとよいでしょう。透明な目薬を2種類以上使うときは、5分以上間隔をあけてください。
・振って使う目薬(懸濁点眼剤)
底に粉が沈んでいるタイプの点眼薬です。容器や外袋に「よく振って」と書かれています。
泡立たないていどのはやさで上下に転倒させて、液が均一になったところで使います。
成分が目に長く留まりますので、2番目以降に使います。
・とろみのある目薬
緑内障の治療薬などにみられる、目での滞留性を良くした点眼剤です。
寝る前に使ってそのまま長時間効果を期待するものですので、最後に使います。

 

目薬はどこへいく?

(出典 https://www.jstage.jst.go.jp/article/cataract/33/1/33_13-004/_pdf

・結膜から浸透して脈管系へ
アレルギーのお薬は結膜から浸透してかゆみを起こす細胞に働きます。ドライアイのお薬には結膜から涙の成分を分泌させる働きを持つものがあります。
・角膜から浸透して前房部へ
緑内障のお薬などは角膜から浸透し効き目を表します。
・涙点から鼻涙管を通って全身循環へ
点眼のあと口の中で苦い味を感じることがあります。これは点眼液が鼻から喉へ落ちているからです。喉へ落ちる点眼薬はたいてい全身に影響のない量です。
ただし、眼圧を下げるお薬を使ったあと、喘息の方に呼吸器症状の変化が現れることがあります。これも喉からの点眼液が呼吸器に影響していると考えられます。
こういった思いがけない変化を回避する目的で、すべてのお薬の処方について、その方の体質やかかったことのある病気を確認しています。初回問診やお薬手帳を通じてお話を聞かせてください。

 

「こまだゆう薬局」管理薬剤師 中川 史津氏の画像こまだゆう薬局
管理薬剤師 中川 史津氏