処方箋になにが書かれているかご存知ですか？
薬の内容はもちろんですが、氏名・生年月日・保険番号など個人情報がたくさん書かれています。また、有効期限もあり、医師のハンコが押されている法的な書類です。些細なことであっても、記載不備や内容に疑いのある場合は、確認のため病院に問い合わせが必要です。
単なる紙切れではないので、自分やご家族の名前が入っている書類になにが書かれているか、一度は知っておいても良いのではないでしょうか。
①保険番号・公費番号
ご自身やご家族さまが何の保険や公費を用いて、病院で治療を受けたり、薬局で薬をもらったりしているか把握できていますか？
病院では当月に初めて受診された時は、保険証・公費受給者証の提示・確認を求められるはずです。病院で保険をもとに治療を行う上で必要なことですし、その保険番号や公費番号などが処方箋にも載せられます。
処方箋を調剤薬局に持って来ていただいた時、必ず保険証の提示を求められるわけではないことは感覚として感じる方もいらっしゃるでしょうか。薬物療法が治療の一環であり、同一保険や公費によるもので、処方箋内に番号などの記載が処方箋に書かれているからです。
しかし、調剤薬局のスタッフから保険証・公費受給者証の提示を求められることもあります。以前に来局いただいた時から保険証が変わっていることで、番号や負担割合が変わっている、有効期限など更新しなければならないものがあるものがある、などのことが想定された場合は、提示を依頼させていただきます。病院での負担割合が間違っていることが発覚することもありますので、ご協力いただけると助かります。
また、公費での治療にも関わらず、処方箋に番号など記載がない場合は、記載不備になりますので、病院への問い合わせや確認が必要です。上限管理表など、自己負担額を管理しなければならない公費をお持ちの方は、記入する手帳もお忘れなくご来局ください。
三山木ゆう薬局
管理薬剤師 北澤 聡朗氏